タイイング Scott Signature


このフライの歴史は、嘗てアラスカでスコットがガイドをしていた時代に遡ります。当時の仲間達と共に共有してきたこのスタイルは、現在でこそ様々な形状が存在しますが、基本的な構造は変わりません。

ショルダーによりマテリアルをフワット広げて、透明感のあるかたちを作るという基本構造を、よりシンプル且つ、機能的にしたものがスコットのシグニチャーからは伺えます。

■タイイング

①:オールドスクールの構造に基づいて、シャンクにガイドを作成

②:ショルダーは2箇所。シャンク後方にツイストダビングで、はじめのステーションを作成。この際にダビング材はカットを入れてあまり大きくしない(エッグくらいの大きさ)ショルダー基盤が出来上がったら、好みのオーストリッチを載せてテール部分を作成

③:マイラーティンセルなどでシャンクを頭のショルダー位置部分まで巻いていく

④:頭部分のショルダーの作成。ダビング材(ショールズファーなど)、ラクーン(ポーラーベアーなど)をツイストダビングし、ショルダーを作成

⑤:オーストリッチのトップの場合は、そのままハックリング。個別の場合は、上下左右にバランスよく羽根を巻止めていく

⑥:ダンベルアイを固定

⑦:ダンベルアイと頭のショルダーの間に、ゾンカーテープを使ってツイストダビング(ゾンカーの革部分は切断)

⑧:お好みのウィングを付けて完成

このパターンの優れたところは、ダンベルアイと頭側のショルダーの間隔の修正が簡単なこと、そしてタイイング時間も大幅に短縮できることです。これにアムハーストなどを加えると、カラーバリエーションも多様化することでしょう。

シンプルに機能させることができるフライをタイイングすること、そして誰にでもタイイングできる形状にすること、全米一の実釣ガイドであるスコットならではのパターンです